半月板損傷 伊丹市 女性 50代

【主訴】

左膝の歩行時痛と腫れ熱感を訴えられ来院。

夜間には左膝がひどく疼くため、よく眠れない。

整形外科で半月板損傷との診断を受ける。水もたまる一方なので、手術の選択をせまられるもご本人は手術はしたくないとの意思が強くある。

【愁訴】

腰痛、他は省略

【治療1回目:5月10日】

右肝虚脾実証として治療方針を立てる。

右曲泉、右陰谷、左地機、左豊隆の各ツボへ鍼(針)を行う。

背部にある肝兪、脾兪、腎兪に接触程度の鍼を施し、左膝の患部周囲にも数か所に軽微な鍼を施術する(※鍼はごく浅いため、刺さる感覚はまったくありません)

【治療9回目:6月14日】

この間、夜間の膝痛は無くなり眠れるようになる。平坦な道を歩いても痛みが殆どなくなる。しかし階段の上り下り時はまだ痛み、長時間歩くと膝が腫れてきて水がたまる。

左腎脾虚証として、左太谿、左太淵、右太白、左豊隆の各ツボへ鍼を施す。

奇経治療である公孫穴ー内関穴の2つのツボへ透熱灸(2壮ー1壮を2回)行う。

術後、腫れと痛みともに引く。自宅でもお灸していただけるようにツボをお伝えする。

【治療13回目:6月30日】

日中の外出が多く出来るようになる。階段の昇降時の痛みも不安感はあるが、かなり軽減する。

遠出をして足をよく使うと夜はときどき疼くが、寝れないほどの痛みはないとのこと。この頃、患部が腫れは治まってくる。

右腎虚証として、右復留、左陥凹へ鍼を施す。

背部には接触程度の軽微な鍼。

【治療16回目:7月13日】

膝を痛める以前のように動けるようになり、病院の検査でも手術はしなくてもいいとの診断も受けて一安心される。

夜間の痛みも出ていない。

右復留、右経巨、左陥凹のツボへ鍼を行う。

背部に数か所のツボへ軽微な鍼を行う。

 時々何かの拍子に一時的に痛むことがあっても、腫れたり、熱感が出ることはなくなる。

再発防止のためにも10日に1回、現在も治療に来られています。

【治療家からひとこと】

半月板損傷による膝痛は痛みや腫れが強く治癒までに、少し時間がかるものですが、根気よく通院していただいたこともあり良い状態へ改善しました。

手術をしたくないという患者様のご意思にそうことが出来よかったです。

鍼灸はからだの治す力が高くめる治療と考えています。からだの修復力が高い状態いなると、慢性的な膝痛も改善していきます。